今週の日曜日は、小倉競馬場で北九州記念(GIII・芝1200m)が行われます。
過去10年の北九州記念での年齢別成績を見ると、能力の
ピークを過ぎている可能性の高い7歳以上の馬は苦戦していますが、6歳以下の馬の成績には大きな偏りはありません。ただし、年齢によって狙い方が変わってくる印象です。
過去10年の北九州記念では4歳から6歳の馬の単勝回収率が202%、複勝回収率も101%となっています。回収率が高いのは、それだけ人気薄が好走していると言えます。4歳から6歳の馬については、人気がなくても好走材料さえあればチャンスは出てくるのかもしれません。
一方、3歳馬の単勝回収率は73%、複勝回収率は58%となっています。過去10年の北九州記念で3歳馬は5頭が馬券に絡んでいます。この5頭はいずれも牝馬。しかも、この5頭の内、4頭が5番人気以内の支持を集めて出走していました。3歳牝馬は古馬よりも軽い斤量で出走できるケースが多いため、斤量差を活かすことで古馬相手でもヒケを取らないと考えられます。
今年の北九州記念でも年齢によって狙い方を変えることにより、思わぬ高配当を手にすることができるかもしれませんし、ぜひご参考にしてくださればと思います。
「人気馬を素直に信頼して良いかわからない」、「穴をあけそうな人気薄の馬が知りたい」。そんな時に役立つのが、ケシウマの予想バイブル『
パーフェクト消去法』です。過去のデータから導き出した消去法で、あなたの馬券検討をサポートします。
今年の小倉で開催された重賞では小倉牝馬Sで【注目の穴馬】の
フェアエールングが7番人気で1着同着。今夏の短距離重賞では函館スプリントSで【残った馬】の
カピリナが優勝し、2着に
ジューンブレアが入りワンツー決着となっています!
今週もケシウマの【残った馬】&【注目の穴馬】にご期待ください!
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
7歳以上(ただし、サクラバクシンオー産駒は除く)
[0-0-0-29]複勝率0%
該当馬:
カリボール、
キタノエクスプレス、
ヨシノイースター※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。
上位人気が予想される
ヨシノイースターが該当しました。
過去10年の北九州記念で7歳以上の馬は31頭が出走し1着1回のみと苦戦しています。馬券に絡んだのは16年の
バクシンテイオーで父はサクラバクシンオー。
サクラバクシンオー産駒は小倉芝1200mで高期待値をマークしており、過去10年の北九州記念でも複勝率57.1%で単勝、複勝の回収率はどちらも100%超え。小倉芝1200mへの高い適性があることを示していますし、
バクシンテイオーはその特性を最大限に活かせたために高齢でも結果を残せたのでしょう。
過去10年の北九州記念の舞台となった小倉芝1200mは
スピードが重要な条件と言えます。夏の小倉芝1200mは極端に時計の速い決着になることもあります。能力の
ピークを過ぎている可能性のある高齢馬は、
スピード面で見劣るために苦戦しているのでしょう。
該当馬に挙げた
ヨシノイースターは7歳。前走の春雷Sでは勝利していますが、稍重で速い時計の決着にならなかったことが勝因のひとつとして考えられます。しかし、今回は開幕2週目の小倉ですし、週末は晴れ予報となっていて高速決着が予想されるのは歓迎材料とは言えません。
また、昨年の北九州記念では2着に好走していますが、この時の馬場状態も稍重と条件に恵まれた印象です。今年は馬場の恩恵が見込めそうにない上、昨年よりも1キロ増となる58キロで出走するのもプラスとは言えません。
過去の傾向や本馬の特徴を考えると、人気ほどの信頼はしづらい印象ですし、ここは思い切って
ヨシノイースターを軽視して馬券を組み立てるのも策としては有効ではないでしょうか。
はたして、ケシウマはどんな消去データを提示してくるのか。重賞レースの参考として、公開中の『
パーフェクト消去法』を是非お役立てください。