「七夕賞・G3」(13日、福島)
真夏の福島で、その末脚が熱風を切り裂く。
リフレーミングが今年もサマー2000シリーズに参戦。前走の中山記念は15着と大敗したが、スタート直後に寄られて万事休す。脚部不安で自己最長の6カ月半の休養明けも影響したか。立て直された7歳馬に好気配が漂っている。
鮫島厩舎の定年解散により今回が転厩初戦。調整は入念に進められてきた。藤野師は「早めに入厩させて、土台づくりからやってきました。脚部不安なので目いっぱいにはやれなかったけど、その分じっくり時間をかけられた」と馬
ファーストの姿勢でも、仕上がりには手応えを示す。「気性的にはうるさいと聞いていたけど、周りに馬がいないと悪さはしないし、いい意味で元気がありますよ」と活力がみなぎっている。
昨年は七夕賞5着から、中京開催だった小倉記念を1分56秒5で圧巻のレコード勝ち。サマー2000シリーズは同点で1位(条件を満たせず優勝馬なし)となった。夏場に強く、福島でも七夕賞を除けばリステッドを含め2戦2勝。指揮官は「イメージ的にはしっかり脚をためて、しまいは切れますね。勝っている舞台。実績があるのでね」と得意のステージでの本領発揮に期待する。
初コンビのM・デムーロとも1週前追いでコンタクトを取り、指揮官は「動きに余力があって、ジョッキーのコメントも上々でした。仕上がっています」とにっこり。勝てば、開業2年目のトレーナーにとっては初の重賞タイトル。今月半ばから米国遠征を控える鞍上の置き土産となるか。