ソレイユJS2025に出走予定のマイネルヴァッサー(23年7月撮影、ユーザー提供:モエロウエクラさん)
JRAの現役に僅か3頭のみとなっているステイゴールド産駒の
マイネルヴァッサー(牡12、美浦・土田稔厩舎)が、土曜小倉4Rのソレイユジャンプステークス(3歳上・オープン・障害3390m)でJRA史上最高齢勝利記録を狙う。
マイネルヴァッサーは父ステイゴールド、母コスモスプラッシュ、母の父メジロブライトの血統。父はサンデーサイレンス産駒の名馬であり名種牡馬。芝中長距離で息長く活躍し、ラストランとなった01年の香港ヴァーズでG1初制覇。種牡馬としても
オルフェーヴルや
ゴールドシップ、
オジュウチョウサンなど、幾多の名馬を輩出した。一方の母はJRAで未勝利だが、祖母の
スプライトパッサーは92年の関屋記念の覇者。曾祖母の
サンサンは72年の凱旋門賞を制している。また、母の父は98年の天皇賞(春)の勝ち馬で、その血を引くJRAで唯一の現役馬となる。
ここまで67戦4勝。16年1月にデビュー。平地では未勝利に終わったが、障害に転向して成績が安定し、19年4月に6歳にして初勝利を挙げた。その後も21年7月にオープン、22年2月に春麗ジャンプS、23年7月にオープンを制覇。2着も9回あり、総賞金は1億3826万2000円に達している。近走は大きな着順が続いているが、得意の小倉替わり&重量3kg減で見せ場をつくりたい一戦となる。
勝てば07年の中山グランドジャンプの
カラジ以来となる12歳馬の勝利となる。当時の
カラジは12歳1カ月25日だったのに対し、今回の
マイネルヴァッサーは12歳2カ月0日なので、JRA史上最高齢勝利記録がかかる一戦。デビューから実に9年半、68戦目での大偉業となることを期待したい。