兵庫サマークイーン賞を制覇したヴィーリヤと関係者(撮影・中山伸治)
「兵庫サマークイーン賞」(11日、園田)
1番人気の
ヴィーリヤが2番手から直線で抜け出して快勝。2月にJRA未勝利クラスから転入して、無傷の7連勝で重賞初制覇を果たした。4馬身差の2着には4番に人気の
プリムロゼが逃げ粘り、3着は中団から伸びた5番人気の
メランポジューム。
兵庫に移籍してからの
ヴィーリヤは全て逃げ切りで6連勝していたが、今回の重賞初挑戦は2番手から正攻法の競馬で結果を出した。「前走は競られても追わずに勝って強さを確信した」と田中一師。開業から重賞6勝目は地元・兵庫での重賞初勝利となった。
いつも通りに好スタートを決めた
ヴィーリヤだったが、ハナを争う姿勢は見せなかった。「(園田で)初めての千七なので逃げにこだわらず、折り合いに気を付ければ大丈夫と思った」と杉浦健。逃げる
プリムロゼを2番手外で追走して、直線に入ると楽にかわして突き放した。
B1の格付けで格上の相手を一蹴。収穫の多い1勝となった。「今後、他場へ遠征するのに、いい経験になった」と田中一師。「9日にトラブルでケガをして不安はあったが、歩様が大丈夫なので出走を決めた。不安を残してレースに行くのは、すごく怖い」。今後は未定。「このレースも当所は予定になかった。来年にしっかり結果を残せるように」とまだまだ成長途上で本格化はこれからだ。