この夏の札幌では、北村友一騎手と松山弘平騎手に現役4人目のJRA全10場重賞制覇がかかっている。
北村騎手は86年10月3日生まれ、滋賀県出身の38歳。JRA通算11063戦961勝。JRA重賞は36勝。今年の日本ダービーを
クロワデュノールで制したことは記憶に新しい。ただ、これまで札幌の重賞は15回騎乗して18年キーンランドCの
ダノンスマッシュ、先週のクイーンSの
ココナッツブラウンの2着が最高となっている。一方、松山騎手は90年3月1日生まれ、兵庫県出身の35歳。JRA通算13321戦1312勝。JRA重賞は51勝。今年はNHKマイルCを
パンジャタワーで制している。札幌の重賞は8回騎乗して22年キーンランドCの
ウインマーベルの2着が最高。3着も3回あるが、惜しくも戴冠には届いていない。
これまでにJRA全10場重賞制覇を果たした騎手は、達成順に安田富雄元騎手、武豊騎手、藤田伸二元騎手、横山典弘騎手、秋山真一郎元騎手、池添謙一騎手の6人だ。いずれも錚々たる名手だ。さぁ史上7人目、そして現役で4人目の達成者となるのはどちらか。そういった視点でも札幌の重賞戦線を楽しみたい。