新しい風が吹き込んだ。短期免許で来日中のアレクシ・バデル騎手(35)=仏国=が、7月30日に栗東トレセンを初めて訪れた。フランス出身で、普段は香港を拠点にしており、25日までの約1カ月間、日本で手綱を取る予定だ。3頭の調教にまたがり「少し暑いけど全ての施設が素晴らしいですね」と汗を拭った。
7月26日の中京2Rでは
サッカレッロを勝利へと導き、最初の騎乗で勝利を達成。土日で計3勝を挙げ、
ロケットスタートを決めてみせた。「日本の競馬のレベルは高いのでいきなり3勝を挙げられると思っていなかった」と勝利をかみしめる。
幼少期から面識がある武豊からもお祝いの言葉をもらったという。「僕にとってはオリビエ・ペリエと並ぶレジェンドの一人。とても尊敬していますし、すごくうれしかった」と屈託のない笑顔で喜びを口にした。
今週は土日ともに中京で騎乗する。「サポートしてくださっている方たちにとても感謝しています。全ての馬にチャンスがあるような騎乗がしたい。ベストを尽くします」。まだまだ始まったばかり。今後の活躍から目が離せない。(デイリースポーツ・小田穂乃実)