「クイーンS・G3」(3日、札幌)
ヴィクトリアM4着の実績を引っさげて北上した
アルジーヌが、昨年の
ターコイズS以来となる2つ目のタイトルをゲット。昨年3着の雪辱を果たすとともに、14年覇者の母キャトルフィーユとの母子制覇を成し遂げた。
前半5Fの通過が58秒4というハイペースのなか、慌てることなく中団に待機。勝負どころで外に持ち出して
ゴーサインが出されると、ラスト1Fでは早くも先頭に躍り出た。ゴール前は内を突いた2着
ココナッツブラウンが急追したが、頭差しのいでゴールイン。1番人気に応え、北都の女王の座に就いた。
辛勝に思えたVにも、川田のコメントには説得力があった。「やめる癖があるので、それも込みでセーフティーリードを保って。最後は際どくなりましたが、何とか押し切ってくれました」。コンビを組むのは2勝クラスだった23年11月以来。「全く別馬のようになっていましたし、だからこそG1で好走して、重賞を勝ち切ることができました」と経験を重ねて成長したパートナーを褒めたたえた。
陣営期待の良血馬が、この勝利でさらにひと皮むけた。戦況を見守った松岡助手は「今年は厳しいメンバーと戦ってきましたからね。その成果が表れていました。この馬はずっと課題を乗り越えてくれている。秋に向けて選択肢が広がりました」と今後を見据える。北都で手にした勲章を胸に、さらなるステージへと歩を進める。