◆第61回CBC賞・G3(8月10日、中京競馬場・芝1200メートル)
昨年3着の
グランテスト(牝5歳、栗東・今野貞一厩舎、父
ロードカナロア)の巻き返しに期待する。9着だった前走の鞍馬Sは果敢にハナを切って手応え良く4角を回ってきたが、最後に伸びを欠いたあたりは重まで渋化した馬場の影響があった印象だ。昨年のCBC賞では勝ち馬と0秒1差の3着、今年の
シルクロードSで2着に好走しているように、かみ合えば重賞を勝てる能力は持っている。
この中間はしっかりと立て直され、7月30日の1週前追い切りは初コンビの小沢大仁騎手を背に栗東・坂路を単走。51秒5―12秒5の好時計。強めに追って負荷をかけ、調整は順調だ。
中京1200メートルは勝ち鞍こそないが【0121】で、唯一馬券内を外した愛知杯も0秒4差の4着。安定して成績を残している舞台だ。CBC賞は過去10年で1番人気馬が1勝のみ、複勝率も30%にとどまっており、伏兵の台頭が目立つレース。この10年で5歳馬が7勝を挙げているデータも追い風となる。人気を落とすようなら、狙いたい1頭だ。(山本 理貴)