WASJ2025に出場する武豊騎手(撮影:高橋正和)
武豊騎手を抜きにして、
ワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)は語れない。WASJは14年まで秋に行われていたワールド
スーパージョッキーズシリーズを名称変更し、15年から札幌で開催されている国際騎手招待競走(20年と21年はコ
ロナ禍で中止)。中央、地方、外国の騎手が集い、4競走のポイント制で行われる。
武豊騎手はただ1人、全8回に出場している。その成績は優勝1回、2位4回、3位1回。つまり75%の6回で表彰台に上がっているのだ。ちなみにC.ルメール騎手、戸崎圭太騎手、川田将雅騎手の表彰台は2回ずつでさすがは「世界の武豊」である。
さらにはレース毎の成績も凄い。武豊騎手は【4-10-4-13】の勝率13%、複勝率58%。勝利数はJ.モレイラ騎手に次ぎ、ルメール騎手と並ぶ2位タイ。しかしながら、連対率と複勝率は出場2回以上の騎手に限ればともにトップ。騎乗馬が抽選で決まるレースだけに価値大で、馬券の軸としての信頼感は抜きん出ている。
今年は23年、24年に続いて3年連続で「選考委員会で選出」という形での出場となる。世界と地方の名手を前に、衰え知らずの56歳がどんな手綱捌きを見せるのか。札幌での熱い戦いを楽しみにしたい。