「新潟2歳S・G3」(24日、新潟)
ハープスターや
セリフォス、
アスコリピチェーノといったのちのG1馬を多く輩出し、若駒の登竜門となっている越後のマイル戦。今年もポテンシャルを秘めた未来のクラシック候補が顔をそろえた。なかでも注目は今年の皐月賞馬
ミュージアムマイルの半妹
フェスティバルヒル。初戦を文句なしの内容で勝ち上がった好素材が、無傷2連勝でのタイトル奪取に挑む。
世代屈指の良血牝馬が重賞獲りへ挑む。今年の皐月賞を圧巻の走りで制した
ミュージアムマイルの半妹
フェスティバルヒル。デビュー前から血統に負けず劣らずの動きを披露して、多くの注目を集めていた。
そして迎えた阪神マイルでの新馬戦。好位外めのポジションで手応え良く進むと、直線は上がり最速の脚で抜け出す完勝劇だった。「初戦はジョッキーが内容を求めながら競馬をしてくれて、次につながるものでした。馬込みでも我慢してくれていた」とうなずく久野助手。一発回答で大器の素質を証明してみせた。
中間の調整も順調そのものだ。1週前追い切りには新コンビを組む石橋脩が美浦から駆け付け、栗東CWで併せ馬。6F85秒2-37秒2-11秒3のタイムで
セイキュート(3歳1勝クラス)と併入したが、手応えの差は歴然だった。「良かったですね。最後のアクションも
スピードが乗っていましたし、この精神状態で競馬に行ければ」と笑顔の鞍上。納得の内容で初コンタクトを終えた。
メンバーレベルはグンと上がり、新潟への輸送&左回りと初物ずくめだが久野助手は「左回りは特に気にしていないですね。使った後も
テンションが上がることなくコントロールできていますし、2歳としては優秀だと思います」と問題なしを強調。試金石の一戦を突破し、この後に待ち構える大舞台へ堂々と歩みを進める。