【キーンランドC予想】的中のカギは5つのキーワード? 過去データで探るGIIIキーンランドC

2025年08月24日 07:35

カルプスペルシュ(撮影:山中博喜)

 今週も引き続き「新潟・中京・札幌」3場開催。

 夏の3場開催も残すところあと2週。暑さはまだまだ残るが、もうひと踏ん張りしたいところ。今週の重賞は日曜日にふたつ。新潟競馬場で2歳のGIII戦・新潟2歳ステークス(新潟・芝1600m)、そして札幌競馬場で短距離のGIII戦・キーンランドカップ(札幌・芝1200m)が行われる。

 秋の短距離重賞戦線を占う意味でも、大事な一戦となるキーンランドC。いつものように過去10年のデータから、馬券のヒントを導きだしていこう。

1.上位人気は成績まずまず?

 まずは上位人気馬のチェックから。

 キーンランドCの1番人気馬は過去10年で3勝。成績は[3-1-1-5]。馬券圏内キープ率は50パーセント。まずまずの軸馬候補といえるが「強い」という印象もない。ちなみに近年の1番人気では、20年ダイアトニック、21年メイケイエール、22年トウシンマカオ、24年ナムラクレアなどがいずれも馬券圏外に敗れ去っている。

 ちなみに2番人気馬は[2-4-1-3]でこちらは馬券圏内キープ率70パーセント。軸という意味ではこちらが上。
3番人気馬は[1-0-2-7]とかなり落ちる。上位人気馬3頭での1〜3着独占決着は2回(16年・19年)あり。上位3番人気までがすべて消えることは過去10年ではない。これ以外の4勝分は、5・6・8・12番人気がそれぞれ1回ずつ勝っている。

 2ケタ人気馬で勝っているのは17年エポワスだけ(12番人気・9歳)。このときの鞍上はルメール騎手。毎年、頭数が揃う割に2ケタ人気馬はさほど活躍していない。

 面白いのは9番人気馬。勝利はないが成績は[0-1-3-6]で過去10年4回も馬券に絡んでいる。人気薄のヒモ狙いとしては入れておきたいところかも。

2.外枠有利の傾向強め?

 過去10年、全体的に見ると「外枠有利」の傾向は顕著といえる。

 馬券圏内30頭中、1〜4枠までが11頭、5〜8枠が19頭。

 特に勝っているのは4枠から外。馬番でいうと8番から外側しか勝っていない。一方、不振なのは1・2枠。併せて3着が3頭いるだけである。

3.牝馬が狙い?

 過去10年で牝馬は6勝もしている。

 23年のように牝馬でのワンツー決着というのも、過去10年で3回(15・21・23年)ある。22年と24年は馬券圏内に牝馬が絡んでいないが、それ以外の年は必ず牝馬が馬券圏内に絡んでいるのだ。過去10年馬券圏内30頭中、牝馬は15頭に及ぶ。今年も牝馬は6頭が出走予定。一応チェックしておきたい。

4.今年もローテは北海道シリーズから?

 このレースは、「前走UHB賞組」「前走函館スプリントS組」がよく活躍している。一昨年は前走UHB賞1着だったシナモンスティックの名前を挙げたが、8番人気ながら見事に2着に食い込んでくれた。昨年は前走函館スプリントS1着サトノレーヴが勝っている。

 特にUHB賞からは13着だったエイティーンガール(21年)が2着に巻き返しをしているなど人気薄でも一発あり。一方、函館スプリントSからは上位組がシンプルに好走傾向にある。

 今年は函館スプリントS組は不在だが、UHB賞組は注意しておきたい。

5.「逃げタイプ」と「上がり最速タイプ」は両方買い?

 最後の傾向は脚質。

 短距離戦でハナを切れるスピードは確かに武器となるが、このレースでもスタート良く先手主導権取れた馬は[1-2-2-5]と50パーセントで馬券圏内キープしている。

 同時に差し馬も好調。上がり最速を出せた馬も[5-1-1-4](延べ11頭)とかなり活躍している。しかもこの逃げ馬と最速上がりタイプが同時に馬券圏内になることも過去10年で3回ある。

 つまりキーンランドCでは、「外枠」「牝馬」「前走北海道短距離重賞組」「逃げ馬」「上がり最速タイプ」などのキーワードを持つ馬が狙い目になる。

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