9歳にして待望の南関東重賞制覇を成し遂げたリンゾウチャネル
「スパーキングサマーカップ・S2」(26日、川崎)
9歳にして待望の南関重賞初制覇だ。好位を進んだ3番人気の
リンゾウチャネルが直線鋭く伸びて4馬身差の完勝。2着に
シシュフォスが追い込み、上位2頭が「第36回テレ玉杯オーバルスプリント・Jpn3」(9月23日・浦和)、「第72回日本テレビ盃・Jpn2」(10月1日・船橋)への優先出走権を獲得した。3着には逃げた2番人気の
アランバローズが粘った。1番人気の支持を受けた5戦無敗の
ベアバッキューンは2番手から失速。最下位に沈んだ。
ゴール手前で鞍上からド派手な
ガッツポーズが飛び出した。「そりゃあ、うれしいですよ」と声を弾ませた安藤洋。コンビ3勝目がパートナー・
リンゾウチャネルにとって初の南関重賞となる
メモリアルとなっただけに喜びは満開だ。
ホッカイドウ競馬で3冠タイトルを射止め、4歳春に南関入り。以降、重賞に挑戦すること24回。当舞台も4度目(過去5、2、3着)の挑戦だった。「装鞍の時に調子が素晴らしかった。きょうは勝ちまであると思っていた。いつも厩務員さんがいい状態に仕上げてくれていたので、勝たせてあげたかった」とまくし立てた。
軽快に逃げる
アランバローズを見ながら内々の3、4番手。直線でアランの外へ大きく持ち出すと、鞍上の右ステッキに応えてグイグイ脚を伸ばす。上がり最速。ラスト100メートル手前であっさりかわすと一気に4馬身突き放していた。
「ウチに来てからなかなか勝たせることができなかった。うれしいですね。ホントにタフな馬。頭が下がります」と愛馬に敬意を払った荒山勝師。今後については未定だが、「まだまだ(全国の)おじさんたちに力を与えたいね」と楽しそうに笑った。