「アフター5スター賞・S3」(3日、大井)
1番人気の
ファーンヒルが好位からあっさり抜け出し、コースレコードに0秒9、レースレコードにも0秒2迫る1分10秒9の好タイムで重賞2連勝を達成。「第59回東京盃・Jpn2」(10月9日・大井)への優先出走権をゲットした。管理する荒山勝師は先週の川崎・船橋2夜連続Vに続き、南関東重賞出走機会4連勝を達成した。2着に9番人気の
トーセンサンダー、3着に8番人気の
ドリームビリーバーと伏兵馬が突っ込んだ。
船橋の1000メートルで見せた強さは、距離が200メートル延びた初コースの大井でも健在だった。
ファーンヒルがJRAから転入2連勝で完全覚醒だ。
3馬身差Vの習志野きらっとスプリントでもコンビを組んでいた笹川翼は「きょうはJBCス
プリントを考えながらのレース。早いかと思ったけど、思い切って動きました」とうなずいた。3番手の外から直線入り口で馬なりのまま先行2頭に取り付くと、勢いに乗って一気に先頭へ。気を抜く癖があるため、鞍上が左ステッキ、右ステッキで相棒を鼓舞。最後は押さえる余裕の2馬身差。左手の小さな
ガッツポーズが本番へ手応えを表現していた。
南関重賞出走機会4連勝で今年6個目のタイトルで、地方通算1000勝の大台にもあと16勝と迫る荒山勝師は「全く気にしてなかった」とトボけたが、それ以上に愛馬の期待を超える走りがうれしかった。「思った以上にスタートが速くて、苦もなくポジションが取れたのが良かった」と目を細めた。このあとは放牧を挟んでJBCス
プリント(11月3日・船橋)へ直行。「この状態を維持してくれていたなら、地方の代表としていい競馬ができるんじゃないかな」と、秋の大舞台へ期待を膨らませた。