有馬記念を制したエフフォーリアと横山武(左)。右端は鹿戸師(2021年12月)
「
エフフォーリアに会ってきたの?」。今週の美浦トレセンで、鹿戸雄一調教師(63)=美浦=が声をかけてきた。8月中旬に弊紙のX(旧ツイッター)アカウント・うま屋(デイリースポーツ競馬班)が投稿した、横山武史騎手と
エフフォーリアの再会ポストを見たのだという。「いえ、あれは武史くんが送ってくれた写真で…」と事情を説明すると、鹿戸師は「俺も北海道で
エフフォーリアに会ってきたよ」と、うれしそうに報告してくれた。
「現役の時から結構かみついてくる馬だったけど、やっぱり今回もかんできた(笑)。でも、すごく元気そうで良かったよ」。そう話す表情は柔らかく、どこか誇らしげ。さらに「スクリーンヒーローにも会ってきたんだ」と笑みを浮かべる。08年の
ジャパンCで開業初のG1制覇をもたらした愛馬だけに、思い入れもひとしおだ。
23年に種牡馬を引退したスクリーンヒーローは、いまや21歳。北海道の社台
ファームで功労馬として余生を過ごしている。「本当に元気だった。むしろ
エフフォーリアよりも元気いっぱいで、こっちが困るくらい。
エフフォーリアは餌をあげればおとなしくしてくれるんだけどね(笑)」。愛馬たちとの再会を語る鹿戸師の表情は、とにかくうれしそうでした。(デイリースポーツ・刀根善郎)