20年のチャレンジCを制したレイパパレ(20年12月撮影、ユーザー提供:課長さん)
無敗での古馬GI制覇は過去に3頭しか達成していない偉業だ。そのうちの1頭が
レイパパレ。今回は彼女が初タイトルを獲得した5年前のチャレンジカップを振り返る。
レイパパレは父ディープインパクト、母シェルズレイ、母の父クロフネの血統。母は重賞で2着2回の実力馬だった。20年1月のデビューから休み休みのローテーションとなったものの、新馬→1勝クラス→2勝クラス→3勝クラスと4連勝。勢いに乗って重賞初挑戦となるチャレンジCに向かった。
前走の新潟記念を制した
ブラヴァス、地力強化が著しい
ヒンドゥタイムズなどが集った一戦、
レイパパレはデビューから5戦連続となる1番人気に推された。道中は逃げる
ジェネラーレウーノの番手を追走。そして4角で馬なりで先頭へ。川田騎手のアクションに応えて脚を伸ばすと、外から迫る
ブラヴァスに1馬身半差をつけてゴール。危なげのないレース運びで、重賞ウイナーの仲間入りを果たしたのだった。
レイパパレは次走となった翌21年の大阪杯で
コントレイルや
グランアレグリアを下し、史上3頭目となる無敗での古馬GI制覇を成し遂げた。残念ながらこれが最後の勝利となったが、早ければ来年にデビューする産駒の活躍を楽しみにしたい。