秋華賞に向けての重要な
ステップレースで、過去10年間でこのレースから秋華賞へと向かった馬は[3-5-0-40]。本番を占う意味でも見逃せないレースだ。舞台となる中山競馬場芝2000mコースは1周1686m(Bコース使用時)のコースを一周と少々。最大の特徴は中山競馬場の直線に設けられている2.4mの急坂をスタート直後とゴール前の2度超えなければならない事。高速馬場とはいえ、字面の距離以上に体力が必要なコース形態となっている。
◎
ジョスランは
カーネーションC優勝馬。中山競馬場芝1800mの新馬戦を早め先頭から最後の2ハロンを11.1秒、11.0秒で駆け抜けた内容は出色。キャリア1戦で挑んだフラワーCは中団のインから正攻法の競馬で伸びてはきたが、さすがに最後は力尽きた。それでも、ゴール前で前を行く馬をつかまえたのは立派だった。
カーネーションCは互角のスタートを切るも後方でしっかりと脚を溜め、最後は出走メンバー最速の末脚で突き抜けた。いかにもスケールの大きな走りを見せている。ここは楽しみな1戦だ。
〇
リンクスティップは牡馬相手のきさらぎ賞2着で桜花賞3着。オークスは後方からジリジリと伸びたが、0.5秒差5着だった。きさらぎ賞までの3戦がそうだったように先行力と粘り強さが武器。そういう意味では後方からの競馬となってしまったクラシック2冠は不本意なレースだったが、それでもしっかりと掲示板を確保している。きさらぎ賞のような競馬が出来れば、状態の良い芝コースも味方してくれそうだ。
▲
エストゥペンダはフェアリーS2着馬にハナ差3着、クイーンC3着、フ
ローラS4着。あと一歩で賞金を加算することが出来ず、春の牝馬クラシックには出走できなかったが、その中でしっかりと存在感を示した。前走の中郷特別はスタートで立ち遅れたものの後方で脚を溜め、メンバー最速の末脚で突き抜けた。豊富なキャリアも武器になりそうだ。
△
サヴォンリンナは忘れな草賞優勝馬。前進気勢の強い面があってオークスではそれが裏目に出てしまったが、14番枠からの出走も影響したか。この距離は2戦2勝だ。あとは前走の内容が良かった△
ダノンフェアレディと忘れな草賞2着△
サタデーサンライズ。△
ロートホルンも力を付けてきている印象だ。