過去10年間だけでも2頭のスプリンターズS優勝馬を送りだしている最重要な前哨戦であると同時に、サ
マースプリントシリーズ最終戦。近10年間でいずれも1200m戦だが、阪神開催が6回で中京開催が4回。今回、舞台となる阪神競馬場芝1200mは向こう正面なかばからスタートして内回りコースを使用するワンターンコース。今回使用されるAコースではスタートから3角までは約250mで、最後の直線は356.5m。コーナー角度が大きいために枠順による極端な有利不利はない。
◎
ママコチャは一昨年のスプリンターズS優勝馬。中京競馬場で行われた昨年の本レースは2着で、今年はオーシャンSにも勝っている。この馬にとって芝1200m戦がベストかどうかは意見が分かれるところだが、それでもこの距離で[2-2-1-2]。掲示板を外したのは1度きりという堅実派だ。春以来のレースとなるが休み明けを苦にするタイプではなく、実際、昨年は約半年の休み明けだった。背負いなれた56kgなら評価を落とす材料が見当たらない。
〇
カルチャーデイはファンタジーS優勝馬。その後、しばらくスランプのような状態が続いたが、今年に入ってからは米子城ステークスに勝って函館スプリントSは勝ち馬から0.4秒差6着で、CBC賞は0.3秒差5着と堅実な走りを取り戻している。前走も含め、前進気勢の強さが出世を妨げているようにも感じるが、ここはかなりのハイペースが予想される1戦。この馬向きの流れになるのではないか。
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トウシンマカオは昨秋のスプリンターズS2着で、京王杯ス
プリングCをレコード勝ち。ペースと流れ次第で、どんな位置からでも競馬ができる強みがある。前走で記録した1分18秒3は芝1400mの日本レコードでもあり、6歳となって末脚に磨きがかけられてきた印象だ。流れが速くなれば、この馬の瞬発力は怖い。
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ヨシノイースターは北九州記念トップハンデで2着。18番枠を克服してのものだけに価値は高い。今回は57kg。阪神競馬場芝1200mコースは[1-2-0-2]で、春の米子城ステークスは休み明け、得意とは言えない重馬場で4着だった。見直せる。
北九州記念3着の3歳馬△
アブキールベイとフィリーズレビューを勝っている△
ショウナンザナドゥ。必要以上に先行争いが激しくなれば追い込み鋭い△
カンチェンジュンガの末脚も怖い。