札幌競馬の競走除外について記者説明会を行ったJRA=阪神競馬場
JRAは6日の札幌5R新馬戦で起きた競走除外について13日に阪神、中山の両競馬場で記者説明会を開催。出走を予定していた
テーオーレックス(牡2歳、栗東・岡田)は、同厩舎の
ヒエンジョー(牡2歳)と取り違えが判明して競走除外となったが、調査の結果、JRAの確認ミスによるものであることが明らかになった。清水靖博競走担当理事は「当該馬の関係者や、競馬を楽しんでいただいているお客さまをはじめ、多くの皆さまにご心配、ご迷惑をおかけしたことに深くおわびします」と謝罪した。
調査によると、8月9日に牧場から札幌競馬場の検疫厩舎に到着後、何らかの原因により、馬が入れ替わり馬房に入っていた。JRA担当職員が2頭が指定された馬房に入っているものと誤認し、個体照合を行ったことが原因とされる。高橋淳一競走関連室長は「作業実施について改めて徹底したい」と、再発防止に取り組む方針を示した。
6日のJRAの説明では「入厩検疫後に取り違えが起こったものと考えている」としていたが、覆った格好。岡田師への制裁はなく、厩舎や馬主への補償は検討中だ。既に合格している発走試験はJRAのミスによることから、再度発走審査を受ける必要はないとした。入厩検疫に携わった職員は厳正に処分される。
JRAの競走馬取り違えは、23年8月19日にゼッケンの誤装着による
エンブレムボムと
エコロネオの事例以来で4例目。JRAのミスによる取り違えは今回が初となる。