「野路菊S」(20日、阪神)
次の厩舎の看板馬を目指す。
クロノジェネシスや
クロワデュノール。「斉藤崇厩舎×北村友」の黄金コンビによる素質馬が出世レースにエントリーした。05年以来20年ぶりに阪神芝千六で行われる野路菊Sに
アランカールが登場だ。
名牝の血を色濃く受け継ぐ。祖母シンハリーズは米G1
デルマーオークス覇者。母シンハライトは16年オークス馬で、3歳秋に屈腱炎で引退するまで6戦5勝。唯一の敗戦も桜花賞2着だけ。競走馬生活で
パーフェクト連対を誇った。
良血馬の新馬戦は単勝1・3倍の人気に見事応えた。発馬はひと息も、馬なりのまま押し上げて向正面で3番手。直線入り口で先頭に立つと、そのまま楽に押し切った。モノが違うという勝ちっぷりに、北村友は「この馬としては力まずに上手に走ってくれた。まだまだ伸びしろがある」と大きな飛躍を期待する。
前走後は放牧に出て帰厩。馬体の維持に努めつつ、順調に調整過程を踏んできた。「レースで力まずに走れれば。先々を見据えた上で教えていきたいですね」と斉藤崇師。来春につながる内容、そして結果が求められる。