兵庫ジュベナイルCを制したエイシンイワハシルと大山龍太郎騎手(右)、左は坂本和也師
 
 「第3回兵庫ジュベナイルカップ」が園田競馬場1400メートルで行われ、移籍初戦の
エイシンイワハシル(牡2=坂本和)が差し切って重賞初制覇。鞍上の大山龍太郎は2度目の重賞Vで、所属厩舎の管理馬では初めてとなった。
 ホッカイドウ競馬出身の
エイシンイワハシル。重賞・栄冠賞3着の実力はダテではなかった。
 4番手のインで序盤を進めた。勝負どころの3角手前。外の馬たちが、一斉に位置を上げ、いったんは7番手へとポジションが下がった。だが、大山龍は慌てない。狭いところをさばきながら4角では3番手の外。いち早く先頭に立った
アングレを残り100メートルでかわし、外から猛追した
リーガルタイムを鼻差抑え込んだ。
 大山龍は「自厩舎で勝てたことがうれしい。距離が心配だったが問題なかった。これからも成長すると思うし期待している」と笑顔を見せた。
 管理する坂本和也師は「(大山)龍太郎で勝てたのはうれしいですね。能力はあると思っていたが本当に良かった」と師弟での重賞Vにご満悦だった。
 1着賞金700万円を獲得したことにより、今後のローテーションが組みやすくなった。次走は「オーナーと相談しながらですが、重賞路線を考えています」と指揮官。まだまだ伸びしろたっぷりの素質馬。坂本和師&大山龍の師弟コンビからも目が離せなくなった。