アロヒアリイ(手前)はエーグル調教場の芝コースで併せ馬(カメラ・土屋 真光)
◆凱旋門賞・G1(10月5日、フランス・パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)追い切り=9月30日、
シャンティイ・エーグル調教場
ギヨームドルナノ賞を勝った
アロヒアリイ(牡3歳、美浦・田中博康厩舎、父
ドゥラメンテ)がエーグルの芝コースで最終追い切りを行った。ステファン・パスキエ騎手(レースはクリストフ・ルメール騎手)がまたがり、手応え十分のまま併入した。
29日に現地入りした田中博調教師は「クリストフと仲のいいステファンに騎乗してもらいました。下が重たかったせいなのか、これから精査する必要はありますが、2週前の動きが切れ切れだったので、正直物足りない感じではありました」とやや慎重な姿勢だった。
それでも、手綱を執ったパスキエ騎手の評価は上々だったという。美浦ではやったことのない火曜追いを敢行した。「これは新しい試みです。レースまでの時間を取りたいというのもありました。順調に行かなかった前走に比べると、1段階上がっています」と前を向いた。
調教師が憧れたパリロンシャンの2400メートルの舞台がいよいよ近づいた。「筋肉質になって、たくましくなりました。距離が延びるのはいいと思っています。鈴木オーナーが
オルフェーヴルの血が一番凱旋門賞に近いと信じていますので、それを証明したいですね」と意気込んだ。