ジャパンダートダービー2020に出走したダノンファラオ(撮影:高橋正和)
今では世界を股にかけるトップジョッキーとなった坂井瑠星騎手。そんな彼がGI級初制覇となった20年のジャパンダートダービーを振り返る。
坂井騎手は16年に栗東・矢作芳人厩舎からデビュー。1年目はケガで約1カ月の休養がありながら、関西の新人では最多となる25勝を挙げた。さらに17年秋からは約1年の豪州遠征を敢行。当初から海外に目を向けて技術向上に努めた。
そして迎えたGI級初制覇は20年のジャパンダートダービーだった。所属する矢作厩舎の
ダノンファラオとタッグ。6番人気の伏兵評価だったが、果敢に番手で運ぶ。迎えた直線は逃げた
ダイメイコリーダとの一騎打ち。池添謙一騎手が騎乗するラ
イバルを競り落とし、デビュー5年目で悲願の
ビッグタイトル獲得となった。
この2年後には秋華賞を
スタニングローズで制し、JRAのGIを初制覇。さらには
レモンポップや
フォーエバーヤングなどの名馬と巡り合い、国内外のビッグレースを次々に制している。とはいえ、まだ28歳。さらに大きく羽ばたいて日本一、さらには世界一のジョッキーを目指してほしい。