「アイルランドT・G2」(12日、東京)
17年に「アイルランドトロフィー府中牝馬S」に改称され、今年から「アイルランドトロフィー」に
リニューアル。悲願の重賞初制覇を狙う
ボンドガールにとって、記念すべき初代女王のタイトルは是が非でも欲しいところだ。
関屋記念2着同着後は放牧でリフレッシュ。英気を養い、秋初戦へ向けて徐々に調教のピッチを上げてきた。1週前は美浦Wで単走追い。馬場の外ラチいっぱいを通り、しまい強めに追われて6F86秒2-38秒5-12秒1をマークした。
動きを見守った手塚久師は「最後12秒を切ってほしかったけど、左回りは掛かるところがあるので仕方がないかな。でも、下(コース)でやれているのはいい。問題はないですね」と納得顔。大きく崩れた2走前のヴィクトリアM(16着)は、中間のコース追いが4Fからの1本しかやれなかった。しっかり負荷をかけられた今回は堅実な末脚を放てる計算が立つ。
前走の関屋記念は直線で内に切れ込むように伸び、レコード決着の2着同着。大敗が尾を引くこともなく、本来の姿を取り戻した。「この馬はやってみなければ分からないところがあるけど、今回も同じような感じになれば。
カナテープとの斤量差も詰まるからね。久々の千八も全く問題はないです」と指揮官。前走のリベンジはもちろん、狙うはVのみ。もう“最強の1勝馬”とは呼ばせない。