秋華賞2025に出走予定のカムニャック(今年9月撮影、ユーザー提供:Daigoさん)
オークス馬の
カムニャック(牝3、栗東・友道康夫厩舎)が、秋華賞(3歳牝・GI・芝2000m)でGI・2勝目を狙う。
カムニャックは父ブラックタイド、母ダンスアミーガ、母の父サクラバクシンオーの血統。母と祖母の
ダンスオールナイトはともにJRAで5勝を挙げたオープン馬。そして曾祖母の
ダンスパートナーは95年のオークス、96年のエリザベス女王杯を制した名牝だ。遡れば4代母は名繁殖牝馬の
ダンシングキイなので、ダンスインザダークや
ダンスインザムード、エアダブリンや
フェデラリストと同じ一族となる。
ここまで6戦4勝。24年8月に中京でデビュー勝ち。その後はアルテミスSが6着、エルフィンSが4着と精彩を欠いたが、ここでひと息入れたことが正解だった。復帰戦のフ
ローラSで重賞初制覇。さらにオークスも中団後ろから鮮やかに差し切り、同世代の牝馬の頂点に立った。その後は休養で疲れを取り、秋華賞
トライアルのローズSに参戦。4角で大きな不利があったものの、体制を立て直して脚を伸ばし、1馬身半差の完勝を収めた。迎える三冠最終戦の今回は、当然ながら不動の主役となる。
これまでオークスと秋華賞をともに制した馬は11頭いるが、そのうち6頭が三冠馬。オークスと秋華賞の2冠制覇となると、97年の
メジロドーベル、06年の
カワカミプリンセス、13年の
メイショウマンボ、15年の
ミッキークイーン、24年の
チェルヴィニアに続き、2年連続6頭目となる。GI・2勝を含む重賞4連勝を果たし、3歳牝馬最強の座を防衛できるか。樫の女王が貫禄の走りを見せてくれることを期待したい。