◆サウジアラビアロイヤルC追い切り(8日・美浦トレセン)
2重賞の追い切りが8日、東西トレセンで行われた(スワンS追い切りは9日以降予定)。第11回サウジアラビアロイヤルC・G3(11日、東京)は
ゾロアストロが美浦・Wコースで抜群の加速。初タイトルを視界に捉えた。
態勢は万全だ。
ゾロアストロは美浦・Wコースで
グロッシェン(4歳3勝クラス)を3馬身追走。道中で行きたがるそぶりはなく、リズム良く迎えた直線は馬なりでラスト1ハロン11秒6(5ハロン68秒2)の加速力。格上を相手に楽々と併入に持ち込んだ。
宮田調教師は「ハミの受け方もよく、最後もスムーズに加速できていました。口向きであったり、コントロール面も問題なく、相変わらず素晴らしい走り見せてくれました」と満足そうに振り返った。これまでの2戦は若さを見せる面もあったが、「目がキリッとしていてスイッチは入っている印象ですが、そのなかで枠から外れることなく我慢が利いている」と心身で申し分ない状態にある。
未勝利勝ちは1800メートルだが、「東京であればマイルでもしっかり対応してくれると思います。素質は重賞級だと思っているので楽しみです」とトレーナーの期待は大きい。同じ宮田厩舎に所属した叔父の
グレートマジシャンは毎日杯2着、日本ダービー4着とタイトルに手が届かなかったが、ここできっちり結果を出して来春のクラシックにつなげる。(西山 智昭)