菊花賞2025に出走予定のアマキヒ(今年8月撮影、ユーザー提供:zatsumuさん)
来年に定年を迎える国枝栄調教師が、菊花賞(3歳牡牝・GI・芝3000m)の
アマキヒ(牡3)で牡馬クラシック初制覇を狙う。
国枝調教師は55年4月14日生まれ、岐阜県出身の70歳。山崎彰義厩舎の調教助手を経て90年に開業した。JRA通算9410戦1112勝。現役では唯一の1000勝トレーナーとなる。GI・22勝を含めて重賞は70勝。99年のスプリンターズSのブラックホークでGI初制覇。手掛けた名馬は数知れず、
アパパネと
アーモンドアイで牝馬三冠を2回達成している。
菊花賞には
アマキヒを送り込む。自らが手掛けてGI・5勝を挙げた
アパパネの7番仔。半姉の
アカイトリノムスメはやはり国枝厩舎に所属し、21年の秋華賞を制している。ここまで6戦3勝。青葉賞で0秒2差の5着に終わり、日本ダービー出走は果たせなかったものの、前走の阿賀野川特別を快勝。賞金を加算し、きっちりと三冠最終戦に駒を進めてきた。実績では見劣るが、血統のポテンシャルはピカ一。大一番で覚醒しても何ら不思議はない。
国枝調教師はGIを22勝しているが、牡馬では5勝のみ。牡馬のクラシックに限ると、皐月賞が7戦0勝、日本ダービーが9戦0勝、菊花賞が7戦0勝で、意外にも未勝利となっている。調教師生活最後のクラシックとなる大一番、ゆかりの良血が名伯楽に大きなプレゼントを届けることを期待したい。
【国枝栄調教師の牡馬クラシック成績】カッコ内は最高着順
・皐月賞…7戦0勝(13年4着
カミノタサハラ)
・日本ダービー…9戦0勝(18年3着
コズミックフォース)
・菊花賞…7戦0勝(20年3着
サトノフラッグ)