1番人気が惨敗した波乱含みの秋華賞・G1(10月19日、京都競馬場・芝2000メートル)は、2番人気の
エンブロイダリー(牝3歳、美浦・森一誠厩舎、父
アドマイヤマーズ)が快勝し、桜花賞との2冠に輝いた。この結果を受けて、現役時代に中央&地方で通算4464勝を挙げた元騎手の安藤勝己氏(アンカツ)が19日のレース直後に自身のX(旧ツイッター)で秋華賞のレース分析を投稿した。
     桜花賞に続く2冠を達成した
エンブロイダリーについては「ユタカちゃんが刻むペースと
ユウガの手応えをルメールが読んだ」と鞍上の判断を称賛。続けて「最後ジリジリは想定外だったやろけど、そのあたりが桜花賞馬の地力。勝負根性で適性面をカバーした」と指摘した。
     春の2冠では結果を出せなかった
エリカエクスプレスが僅差の2着。「行きたくての逃げやなくて、馬の気持ちに任せた逃げ。スプリンターズS然り、恐れ入りました」とスプリンターズS(
ジューンブレア)に続く2着を確保した武豊の手腕を称賛した。
     後方から3着まで詰めた
パラディレーヌは「あのスタートなら前付けしてほしかった。下げたのが仇になったけど展開思えば負けて強し。内枠だと出遅れて包まれるタイプやし乗り難しいんやろな」と見解を示した。
     また、断然の1番人気に推された
カムニャックに関しては「返し馬まで良かったよ。スタンド前で突発的に
パニックになった。位置取りも悪くなかったし、メンタル面としか思えない」と分析している。