天皇賞(秋)2025に出走予定のミュージアムマイル(今年9月撮影、ユーザー提供:sapphireさん)
短期免許で来日しているC.デムーロ騎手が、
ミュージアムマイル(牡3、栗東・高柳大輔厩舎)で天皇賞(秋)(3歳上・GI・芝2000m)の初制覇を狙う。
C.デムーロ騎手は92年7月8日生まれ、イ
タリア出身の33歳。兄はM.デムーロ騎手。09年に母国でデビューし、10年には153勝を挙げリーディング2位となった。今では世界的な名手で、凱旋門賞は20年に
ソットサス(
Sottsass)、23年に
エースインパクト(
Ace Impact)で制覇。日本では13年の桜花賞の
アユサンなどGIを5勝している。
天皇賞(秋)のパートナーは
ミュージアムマイルだ。今年の皐月賞馬。日本ダービーでは距離が堪えたのか、6着に敗れたものの、秋初戦となった前走のセントライト記念を快勝し、改めて能力の高さを示している。C.デムーロ騎手は今回が3回目のタッグ。昨秋に黄菊賞を制し、続く朝日杯FSでも2着と結果を残しているので、乗り替わりは全く心配ないだろう。
意外なことにC.デムーロ騎手は天皇賞(秋)と相性がイマイチだ。これまで4回騎乗。15年の
ダービーフィズが15着(12番人気)、17年の
シャケトラが15着(11番人気)、22年の
シャフリヤールが5着(2番人気)、24年の
ダノンベルーガが14着(5番人気)と、全て人気を下回る着順に終わっている。さぁ、今年こそ「5回目の正直」となるか。世界のビッグレースを次々に制している名手の手綱捌きに要注目したい。