併せ馬で豪快に先着したミュージアムマイル(撮影・石湯恒介)
「天皇賞(秋)・G1」(11月2日、東京)
古馬の強豪撃破へ調整は順調だ。今年の皐月賞馬
ミュージアムマイルは22日、栗東CWで
カズプレスト(6歳オープン)と併せ馬。序盤は外ラチ沿いをゆっくり進み、向正面からペースアップ。内に入った直線では鞍上も激しいアクションを起こし、6F82秒3-37秒0-11秒3の好時計で3馬身半先着を果たした。
納得のいく内容に、高柳大師は「1週前なのでしっかりと追った。前に馬を置き、それを見ながらタイミング良く仕掛ける感じで。先行した馬が思ったほど動かなかったけど、この馬自身は動いてくれました」とパートナーを圧倒した動きに満足げな表情を見せた。
始動戦はセントライト記念を選択して快勝。中6週と理想的なレース間隔をあけて挑む大一番に向けて、「1回使っているので追い込むことをせず、先週は馬なりで、今週仕上げていく感じに」と調整過程を説明した。
古馬との初対決が中距離の王道決戦。「東京競馬場では負けているので、タフな馬場、直線が長い舞台でどういう競馬をしてくれるか。左右の回りで差があるかもしれないので、それは今回で分かる」と指揮官。4勝は全て右回り。過去2敗の左回りを克服し、2度目のG1タイトル獲得となれば、もう死角はなくなる。