東京競馬場で11月2日(日)に行われる天皇賞(秋)(3歳上・GI・芝2000m)には、皐月賞馬の
ミュージアムマイル、クイーンエリザベスII世Cの覇者の
タスティエーラなど、好メンバーが集った。本稿では同レースの開催にあたり、
グレード制が導入された84年以降の着差をランキング形式で紹介する。
■4位タイ 2馬身半 86年サクラユタカオー
大外16番枠も何のその、好位追走から残り200mで先頭に立ち、2馬身半差の完勝。勝ち時計の1分58秒3は同年の函館記念でニッポーテイオーが記録した1分58秒6を上回る日本レコードだった。
■4位タイ 2馬身半 00年テイエムオペラオー
ラ
イバルのメイショウドトウを難なく退けて、88年のタマモクロス、99年のスペシャルウィークに続いて3頭目となる同年の天皇賞春秋制覇を成し遂げた。東京、中山、京都、阪神のJRA主場4場全てでGIを制した馬は初めて。また、和田竜二騎手は68戦目にして東京での初勝利だった。
■4位タイ 2馬身半 07年メイショウサムソン
フランス遠征を見送ったメイショウサムソンが、1番人気に応えて完勝。宝塚記念以来の休み明けで4つ目のGIタイトルを獲得した。武豊騎手と冠名「メイ
ショウ」のコンビは悲願のGI初制覇となった。
■4位タイ 2馬身半 23年
イクイノックス ハイペースの3番手を追走した大本命
イクイノックスが悠々と抜け出し、最後は流して2馬身半差の大楽勝。前年の天皇賞(秋)から始まったGI連勝を5に伸ばした。勝ち時計の1分55秒2は驚異的な日本レコードで、改めて「世界最強」の強さを見せつけた。
■3位 3馬身 19年
アーモンドアイ 単勝1.6倍の圧倒的1番人気に推された
アーモンドアイが3馬身差の完勝。好位直後でロスなく運ぶと、直線でラチ沿いから抜け出し、並み居るGI馬を一蹴した。勝ち時計の1分56秒2は日本レコードに0秒1差まで迫る好時計だった。
■2位 4馬身 13年
ジャスタウェイ 5番人気の伏兵だった
ジャスタウェイが圧巻の末脚を繰り出し、2着の
ジェンティルドンナに4馬身差の圧勝を収めた。翌春には海外初遠征となったドバイデューティフリーも圧勝。日本調教馬として史上初めて、ワールド・ベスト・レースホース・ランキングにおいて単独1位となった。
■1位 5馬身 87年ニッポーテイオー
1番人気のニッポーテイオーが逃げ切り。それまでGIでは2着3回と惜敗続きだったが、その悔しさを晴らすような5馬身差の圧勝だった。続くマイルCS、翌年の安田記念を勝つなど、マイルから中距離で抜群の安定感を誇った名馬だった。