「菊花賞・G1」(26日、京都)
6分の4の抽選を突破し、
レイヤードレッドと嶋田がラスト1冠に挑む。「(抽選に)入って良かった。G1には乗りたいですからね」と嶋田は、自身3度目のG1騎乗が決まり笑顔を見せた。
「父も母も、きょうだいも全部知っている。この血統でG1に乗れるのは本当にうれしい」。実戦で乗ったことはないが、父
フィエールマンには何度も調教でまたがり、母エキナシアは自身が騎手デビューした週に騎乗(11年3月6日・中山1R3着)した思い出がある。「きょうだいは全部短いところで走る馬でしたが、この馬は違う。父の血を引いているからかな」。18年菊花賞など長距離G13勝を挙げた父譲りのスタミナに期待を寄せる。
金曜朝の
レイヤードレッドは角馬場から美浦Wで4F66秒9-15秒4。手塚久師は「成長してすごく良くなっている。母だけでなく、祖母の
ニシノマリアも開業祝いで西山オーナーに買ってもらった馬。手塚ブランドだよ」と目を細めた。嶋田は「最初は緩さがあったけど、それもなくなってきた。ここにきて馬が良くなっています」とパートナーの成長を実感していた。
本番は雨予報。「雨は全然大丈夫。競馬は上手な馬だし、リズム良く運びたい。楽しんできます!」と力を込めた。1勝クラスを勝ち上がったばかりと侮るなかれ。縁の深さを感じながら、雨中のターフで躍進を描く。