◆第14回アルテミスS・G3(10月25日、東京・芝1600メートル、稍重)
勝ち馬に後のG1優勝馬が名を連ねる出世レースの2歳牝馬G3は10頭立てで争われ、1番人気で武豊騎手騎乗の
マルガ(牝2歳、栗東・須貝尚介厩舎、父
モーリス)はハナを切ってレースを進めるも、直線の追い比べで後れをとり5着に終わった。武豊騎手は2016年
リスグラシュー、18年
シェーングランツに続く、同レース単独最多の3勝目はお預けとなった。
同馬の半姉は同じ白毛で、
アイドルホースだった
ソダシ。2020年に本レースを勝利後、阪神JF、桜花賞も勝ち5連勝。古馬になってからもヴィクトリアマイルを勝つなどG1・3勝を挙げ、人気を誇った。
マルガは、その姉と同じ「7月12日、函館・芝1800メートル」でデビュー。武豊騎手を背に、単勝1・1倍の断然人気で出走すると、姉を2秒3上回るタイムで走破。2着馬に3馬身差をつける、2歳コースレコードでの快勝した。偉大な姉に続く、出世レース制覇はならなかった。
1着は川田将雅騎手騎乗で2番人気の
フィロステファニ(牝2歳、栗東・中内田充正厩舎、父
エピファネイア)で、勝ちタイムは1分33秒8。2着は9番人気の
ミツカネベネラ(津村明秀騎手)、3着は3番人気の
タイセイボーグ(佐々木大輔騎手)だった。
武豊騎手(
マルガ=5着)「いい感じで行けたけど最後伸びきれなかったですね。
テンションは高かったけど、新馬の時もそうだったし、競馬場に来るとそうなる血統なので許容範囲でした。残念です」
菅原明良騎手(
レディーゴール=6着)「道中の収まりが利きづらいところがあった。そのあたりがうまく収まっていればもう少しやれたと思う。パンパンの良馬場よりは渋った馬場の方が良かったと思う」
横山和生騎手(
ルーチェフィオーレ=7着)「上手に競馬をしてくれたし、ゲートも出るようになっているし折り合いも良かった。持てる力を出してくれたと思う」
和田竜二騎手(
バースデイフライト=8着)「過去2戦も出遅れているしゲートだけ入れ込んでいる感じがあります。その後はリズム良く運べたし、しまいもこの馬なりに来ています」
横山武史騎手(
ヒルデグリム=9着)「この馬場はいいと思ったんですけどね。まだまだ非力ですしこれからの馬です。少し隊列も難しかったです」
石橋脩騎手(
ドナルンバ=10着)「馬の感じは良かった。左に行くところがあるので外に出しづらかった。外をスムーズに走れればもう少しやれても良かった」