◆第105回コックスプレート・豪G1(10月25日、
ムーニーバレー競馬場・芝2040メートル、良)
「伝説が生まれるレース」がキャッチフレーズの豪G1は8頭立て(
グローブが出走取り消し)で行われ、1番人気の
ヴィアシスティーナ(牝7歳、豪州・クリス・ウォーラー厩舎、父ファストネットロック)が連覇で11度目のG1勝利を飾った。2015〜18年まで4連覇した伝説の名牝、ウィンクス以来の連覇となった。
ヴィアシスティーナは中団から進め、残り200メートルで先団をうかがうポジションに。最後まで力強く脚を伸ばし、同じクリス・ウォーラー厩舎で外のバッカルーとの激しい叩き合いの末、0・1馬身差でしのいだ。ジェームズ・マク
ドナルド騎手は2022年
アナモー、23年
ロマンチックウォリアー、昨年の同馬に続き、4年連続の制覇となった。勝ち時計は2分5秒03。
同馬は英国でデビューし、5歳時の2023年にプリティポリーSでG1初制覇。その後、豪州に移籍し、昨年のコックスプレートでは日本から参戦した
プログノーシス(2着)に8馬身差をつけて圧勝。2025―26シーズンに入り、ウィンクスSで10度目のG1勝利。以降の2戦は3着と不調だったが、ここで復活の走りを見せた。
コックスプレートは今年、賞金が増額され総賞金は605万豪ドル(約5億9290万円=1豪ドル98円で計算)。1着賞金は400万豪ドル(約3億9200万円)。かつては名牝ウィンクスが4連覇を達成するなど、名馬たちが駆け抜けてきた。これまで日本調教馬は4頭が出走し、2019年に
リスグラシューが勝っている。
2着はバッカルー(マーク・ザーラ騎手)、3着にはトレジャーザ
モーメント(
ダミアン・レーン騎手)が続いた。