「アルテミスS・G3」(25日、東京)
同期の
アイドルホースを退け、世代上位の能力を証明した。2番人気
フィロステファニが抜群の切れ味を発揮して重賞を制した。
道中は3番手。逃げた1番人気の
マルガを射程圏に入れる絶好のポジションを確保した。余裕を持って直線で外へ持ち出すと、堂々とした走りで突き抜けた。戦前から高いポテンシャルを感じていた川田は「いい脚でしたね。1週前追い切りの時から、とてもいい馬だということは理解していたので、ここでいいレースができればと思っていました」とデビュー2連勝で重賞を制した相棒をたたえた。
半兄に23年皐月賞馬
ソールオリエンスがいて、父は2歳リーディングサイアーをひた走る
エピファネイア。生まれながらにして活躍を期待された良血だが、課題は血統から受け継ぐ気性面だった。中内田師は「エピファの子ですし、レース前も
テンションが上がっていましたが、何とか我慢してくれた感じです。それでも輸送は問題なかったですし、一つ一つこなしてくれたことが良かった」と成長に目を細めた。
出世レースを制したことで2歳女王の座がグッと近づいた。今後の動向に注目が集まるが、「暮れに大きな舞台があるので、そこを目標にしていければ」と指揮官は阪神JF(12月14日・阪神)への参戦を示唆した。偉大な兄に少しでも近づくためにも、かれんな乙女の挑戦は続く。