「天皇賞(秋)・G1」(11月2日、東京)
 フランスの若き名手に注目だ。G1・9勝のタイトルを引っさげて、アレクシ・プーシャン騎手(25)が待望の初来日。11月1日からの短期免許で約2カ月間騎乗するなか、早速、天皇賞・秋に参戦する
アーバンシック陣営からオ
ファーが届いた。
 最終追い切りで初コンタクト。24年菊花賞馬の乗り味に「息遣いもいいし、追いだしてからも前進気勢を見せてくれた。状態は万全だと思う」と笑顔。ややさえない近況に人気は下降気味だが「もともと持っている才能はある。自信を持って乗りたい」と腕をぶす。
 フランスの名伯楽A・
ファーブル師の下で腕を磨き、16年のデビューから早くも通算500勝以上をマーク。現在、仏リーディング4位につける若武者は、自身の長所を「表現しづらい。レースと結果で見てください」とはにかむが、初来日の橋渡し役を担った田中博師は「いいジョッキーですよ。当たりが柔らかくて腕っぷしも強い。ウチの馬も含めて、どう乗ってくるのか楽しみ」とその手腕に太鼓判を押す。
 今週から日本でおなじみのC・デムーロとレーンも参戦。彼らも来日初週からファンの心をわしづかみにした。端正な顔立ちに、
スタイルの良さ…人気爆発の要素は満載だ。「全鞍、全力で乗る。そのなかでG1を獲れたらうれしいですね」。フランスの次世代を担うスター候補が旋風を巻き起こすか。(デイリースポーツ・松浦孝司)