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【米・BCクラシック】引退レースで連覇に挑むシエラレオーネ 名伯楽が語る“ビタースウィート”な想い

2025年10月31日 21:00

シエラレオーネ(撮影:高橋正和)

 現地時間11月1日(土)に行われるブリーダーズカップクラシック(3歳上・米G1・ダ2000m)で昨年覇者シエラレオーネ(Sierra Leone、牡4)はラストランを迎える。700万ドル以上を稼いだ名馬の最後に際し、これまで共にしてきたチャド・ブラウン調教師がその胸中を語った。

 ブリーダーズカップ19勝、G1通算171勝。競馬界で20年近くにわたりトップレベルの実績を積み上げてきた名伯楽でも、愛弟子シエラレオーネを称える言葉には、いつも特別な重みがある。「これまでで最高の馬を引退させるのは、もちろんつらいことです。そして、そんな馬が厩舎を離れていくと、“もう二度とこんな馬に巡り合えないのではないか”と心配にもなります」。頭では理解していても難しい。「調教師として、それは受け入れなければならない現実なんです。次のシエラレオーネのような馬が現れることを願うしかありませんが、保証なんてどこにもありません」と愛馬への思いは募るばかり。

 とはいえ、寂しいばかりではない。幸せを感じる部分もある。

「彼は本当に“特別な存在”でした。これが“苦い”部分です。ですが“甘い”部分もあります。それは彼が世界最高の生産牧場へ行き、王様のように大切にされる引退生活を送ることです。第二のキャリアで成功するチャンスを与えられ、安全に家へ帰れる。それが何よりの幸せです。私にとって特別な意味を持つ馬を、最高の場所に送り出せる――それが“甘い”部分なんです」

 2022年のフェイジグ・ティプトン・サラトガセールで230万ドルの高額で取引されて以来、シエラレオーネは常に注目を浴び続けてきた。そして、これまでに23年ブルーグラスS、25年ホイットニーS、そして昨年のクラシック制覇とG1を3勝、常に期待に応えてきた。その結果、“甘い”第二のキャリアを手に入れたのである。

「彼からは本当に多くを学びました」とブラウン師は言う。「ケンタッキーダービーやブリーダーズカップのようなトップレベルのレースで経験を積んできたつもりでしたが、彼のような馬を管理すると、まだ学ぶべきことがたくさんあると気づかされます。彼のキャリアを締めくくる今、私は彼から学んだことを今後に生かせると感じています」。

 その集大成がこのレースとなる。「私たちは彼にできる限りのことをしたと思っています。私たちは常に彼が最高のパフォーマンスを発揮できるように努力してきたし、それを達成できたと胸を張って言えます」。名伯楽と名馬。“ビタースウィート”なラストランがまもなく始まる。

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