今週の日曜日は、東京競馬場で天皇賞(秋)(GI)が行われます。
過去10年の天皇賞(秋)は、前走で国内外のGIだった馬が43頭出走し、7勝2着7回3着4回で複勝率41.9%と好走率は高くなっています。また、複勝回収率が105%と高期待値になっていますので、前走GI組には一定の評価が必要になりそうです。
今年の天皇賞(秋)のメンバーで前走がGIだった馬は6頭。過去10年の天皇賞(秋)の傾向からは、6頭の複勝をすべて買ってもプラスになる計算ですが、それでは少々効率が悪いように感じます。
そこでGIから参戦してきた馬の前走での成績に着目。前走のGIで2着以上だった馬は12頭が出走し4勝2着2回3着2回で複勝率は66.7%と数値は上昇。今年の天皇賞(秋)で前走のGIで連対していた馬は
タスティエーラ、
マスカレードボール、
メイショウタバル。過去の傾向を基にすると、この3頭を馬券の軸に据える方が的中する可能性は高くなりそうです。
前走でレベルの高いレースで結果を残している馬が活躍する傾向にある天皇賞(秋)ですが、はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。
◆配当妙味たっぷりな実力馬
今週の天皇賞(秋)でAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想される
メイショウタバルでした。
週初の本命候補にも挙がっていた本馬ですが、最終追い切りや枠順発表後もその評価に変化はなく、AIも太鼓判を推しているようです。
前走の宝塚記念(GI)を逃げ切って勝利し、悲願の
ビッグタイトル制覇を果たした
メイショウタバル。これまでに挙げた5勝のうち3勝が逃げ切りと先行力が魅力。今回は同型の
ホウオウビスケッツとの兼ね合いが鍵になりそうですが、控える形でも勝利した実績はあるので、相手の出方次第では番手からの競馬になる可能性もありそうです。
以前は折り合いに難しい面を見せていた本馬ですが、武豊騎手とコンビを組んだ近2走は引っ掛かることなくスムーズに走れています。2走前のドバイターフ(G1)では結果を残せていませんが、これは速い上がりを使った馬が上位に来る流れを作ってしまったことが敗因。前走の宝塚記念では消耗戦の流れに持ち込んで結果を出していますし、天皇賞(秋)でも速い上がりが求められない流れになればチャンスは十分にありそうです。
今回は宝塚記念以来の出走になりますが、中間の調整では坂路コースとウッドコースを併用して十分に乗り込まれています。陣営も仕上がりに自信を覗かせていますし、休み明けでも力を出し切れる状態に仕上がっているはずです。
天皇賞(秋)の想定オッズでは4番人気前後になっている本馬。前走の宝塚記念での走りから、もっと人気を集めてもおかしくはなさそうですが、7番人気での勝利だったこともありフロックだと思われているのかもしれません。ただ、力を出し切れば無類の強さを発揮する馬ですし、これまでの実績からも妙味は十分にある1頭だと思いますし、前走がフロックではないことを証明する結果に期待したいところです。