「天皇賞(秋)・G1」(11月2日、東京)
重厚感が増している。宝塚記念に続くG1連勝を狙う
メイショウタバルは、関西馬で唯一、決戦2日前の31日に東京競馬場へ出発。午前9時45分、G1馬らしい貫禄に満ちあふれた姿で馬運車に乗り込んだ。
「担当者(上籠助手)のもう1頭(
ウォーターガーベラ)が土曜の競馬(東京10R)に使うので、一緒に。今週の追い切りがうまくいったし、いい状態で送り出せる」と石橋師。金曜輸送の理由を説明するとともに、仕上がりの良さに太鼓判を押した。
JRAが10月30日に発表した調教後馬体重は514キロ。宝塚記念出走時が504キロだったから、10キロ増えている。「輸送はあるけど、体重はプラスになりそう。ただ、4歳ですしね、成長もあると思う」とトレーナーはうなずく。決して太めが残っているわけではなく、春よりもう一段階、馬体がたくましくなった。
「
ホームランバッターでゲートを切ってみないと分からないところはあるけど、あとはジョッキーに任せるだけ。前走みたいに向正面で
リラックスしてくれれば」と前回の走りを理想とした指揮官。マイペースで運び、今回も堂々の押し切りVへ-。武豊を背にしたタバルが、仁川に続き、今度は府中の大観衆を沸かせる。