天皇賞・秋を制しG1初制覇を果たした
マスカレードボール(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎、父
ドゥラメンテ)は、レースから一夜明けた11月3日、美浦トレセンの馬房で静養に努めた。前日の19時30分頃に帰厩し、普段とそれほど変わらない様子。花本助手は「あからさまに疲れは感じていないですよ。カイバは胃に優しいものを与えてますが、少しだけ残していました。ゲート裏でちょっと迷惑をかけてしまいましたが、それ以外はスムーズでした。バスの中でレースは見られず、名前がちょっと聞こえたくらい。勝ったという実感は、今もあまりないですね」と今でも信じられない様子をうかがわせた。
レースは前半1000メートルが62秒0という超スローペースで流れたが、豪脚を繰り出して勝利をつかみ取った。同助手は「
テンションは以前と比べたらだいぶ楽になっていました。ゲート裏で(レースだと)感づいていましたが。シンプルにすごい馬ですね。毎回、思っている以上に走ってくれます。調教とはリンクしない馬で、この馬が32秒台(ラスト3ハロン32秒3)の脚を使えるとは。展開も向きましたが、ジョッキーはさすがですね。
ソールオリエンスが一緒にいたのも大きかったですね。普段の調教も一緒ですし、かなり存在は大きかったです」と影の立役者の存在を明かした。
花本助手自身も初めててにしたG1タイトル。「色んな方から連絡を頂きましたが、(坂井)瑠星からもメールがきていて本当に嬉しかったですね。この子に関しては皆さんに感謝です。獣医さんも自分の話を聞いてくれたりして、本当に気を使っていただいています。皐月賞、ダービー、天皇賞など、いろんな景色を見せてくれて、この子には本当にありがとうと言いたいですね」と感慨に浸っていた。