◆第63回アルゼンチン共和国杯・G2(11月9日、東京・芝2500メートル)
自慢の豪脚を武器に
ディマイザキッド(牡4歳、美浦・清水英克厩舎、父
ディーマジェスティ)が重賞初制覇に挑む。前走の毎日王冠は前が止まらない不向きな流れのなか4着。勝った
レーベンスティールを上回る上がり3ハロン33秒2の爆発力で、大外から猛然と迫る見せ場たっぷりの内容だった。清水英調教師は「開幕週、前残りであれだけの脚を使えた」と納得の表情。函館記念に続く4着は地力強化の証しだろう。
今回はキャリア最長となる2500メートル。トレーナーは「2500メートルはぴったりで、もともとこの距離を使ってみたいと思っていた」と歓迎。続けて「天皇賞・秋や福島記念も視野にあったが、(岩田)望来も『距離はもっと欲しい』と言っていた」。前走を含め5度の手綱を執ってきた鞍上も距離適性を後押しする。
先月29日の1週前追い切りは美浦・Wコースで6ハロン82秒3―12秒2。僚馬を追走して1馬身遅れはしたものの、清水英師は「少し物足りなく見えるかもしれないけど、やるたびに良くなっていく馬なので想定の範囲内」と意に介さない。3歳時の共同通信杯では
ジャスティンミラノ、
ジャンタルマンタルといった後のG1馬を上回る末脚を繰り出した
ディーマジェスティ産駒がいよいよ重賞タイトルをつかみ取る時が来た。