「JBCクラシック・Jpn1」(3日、船橋)
多くの競馬ファンで盛り上がった「JBCデー」が、3日の船橋競馬場で行われた。メイン11Rの「第25回JBCクラシック・Jpn1」は、単勝1・7倍の
ミッキーファイトが帝王賞に続く
ビッグタイトルを連取。9Rの「第15回JBCレディスクラシック・Jpn1」は7番人気の
アンモシエラが史上3頭目の連覇を達成。10Rの「第25回JBCス
プリント・Jpn1」は5番人気の
ファーンヒルが重賞3連勝で頂点を射止めた。また、門別競馬場で行われた「第6回JBC2歳優駿・Jpn3」は6番人気の
タマモフリージアが勝利。なお、来年26年は金沢・門別競馬場で開催される。
またまたルメールだ。前日の天皇賞・秋に続いて今秋ビッグ4連勝。自身初のJBCクラシック制覇は、単勝1・7倍。断然の支持を受けた
ミッキーファイトで決めた。
小春日和の中で盛り上がったJBCデーだったが、メインの頃にはすっかり日も落ちて強い北風が舞った。それを切り裂いて
サントノーレが飛び出した。これを好位4、5番手でマーク。3角過ぎで外めを通って動き出すと、あっという間に先頭に並びかける。直線を向くと馬なりのままでこれをパス。あとは軽く左ステッキを打ち付けただけで一気に突き放した。
秋華賞、菊花賞、そして秋盾に続く4連勝。G1ハンターは口も舌好調。「強かったね、強いわ!」と目を丸くしておどけた。コンビを組んで3戦で3連勝。最高の相棒に「状態は完璧だったし、この前より良かった。千八もぴったりの距離だったね。初コースも心配なかったし、直線もいい反応。気持ち良かったね」と笑いが止まらない。
7月の帝王賞以来の実戦に不安もあったが、田中博師は「いつもだけど競馬へ向けてピリッとするのが遅くて。でも、このパフォーマンスでしたからね。問題なかったですね。少しずつ体質もしっかりしてきましたね」と愛馬の予想以上の成長ぶりに目尻を下げた。
このあとは東京大賞典(12月29日・大井)を第一目標に調整される予定だが、来春の中東遠征は明言。「(サウジかドバイか)どちらか、両方かは決めてませんが、行きたいと思います」ときっぱり表明した。
天敵
フォーエバーヤングとの再戦も見据える。「きのうの
フォーエバーヤングには感動しました。素晴らしい馬です。機会があったらまた対戦したい」。2日の米BCクラシックを制した同世代の怪物を
リスペクトしながら、ジャパンダートクラシック(2着)の雪辱へ、来たる日を楽しみにする。「まだまだ成長していく馬だし、もっともっと強いミッキーを見せられると思います」。来年はいよいよ海外へ。この日の勝利に限りない可能性、そして自信を深めた。