美浦Wの3頭併せで迫力ある動きを見せたスティンガーグラス(撮影・持木克友)
「アルゼンチン共和国杯・G2」(9日、東京)
迫力ある動きで追い切りを締めた。5日、美浦Wの3頭併せで好仕上がりをアピールしたのは
スティンガーグラス。
ガルサブランカ(4歳2勝クラス)を前に、
ハーバードスクエア(3歳1勝クラス)を後ろに置く隊列で発進。直線では真ん中に入り、左右から重圧を受けながらも、気持ち仕掛けられると勢いを増し、最後は馬体を並べてフィニッシュ。6F85秒7-38秒8-11秒9を計時した。
太田助手は「徐々に体調、動き、質と上がってきているけど、前走と比べてしまうと、前走の方が
バランスが良かった。北海道の環境が良かったのかな。ただ、真ん中に入って頑張ってくれていました」と
ジャッジ。現地滞在でしっかり乗り込まれた札幌の時ほどではないものの、3頭併せの真ん中でしっかりと動けたことは評価していた。
今回が4度目の重賞挑戦。これまでの最高着順はセントライト記念の5着。同助手は「いい結果が出ていないので、どうかなという思いはある」と重賞の壁を意識はしている。ただ、2走前の目黒記念(11着)は別として、6着だったス
プリングSもセントライト記念も格上挑戦だった。2400〜2600メートルの距離では5戦4勝と舞台は文句なし。リステッド競走を制して充実期に入った4歳秋、重賞でも通用するところを示したい。