待望の復帰に幸
スマイルがはじけた。8月9日の中京4Rで馬場入場後に落馬。右足の踵骨骨折により休養していた幸英明騎手(49)=栗東・フリー=が3カ月ぶりにレース騎乗を再開する。
右肘開放粉砕骨折を負った18年11月以来のケガに「半年かけて治す箇所。医学療法士さんに休み返上で施術していただいて、早く復帰できました」と感謝の弁。先週の土曜から調教にまたがり、「2日目から感覚が戻って、それほど違和感もなく乗れています」とホッとした様子だ。
ワイヤーを5本入れてネジで留める手術を行い、まだ1本残っている状態だが、さすがは“鉄人”。「あれで落ちるのも骨折するのも恥ずかしい。絶対に昔ならケガしないのに。ちょっとお菓子を食べ過ぎですね(笑)。最近はカルシウムをいっぱい取っているので、もう1回落ちても大丈夫」とジョークも交えて笑みを浮かべた。
騎手課程第43期生(競馬学校2年生)の長男・大斗くんが栗東トレセンで研修を行う時期と、休養が重なったが「職場では会っていなくて、すれ違いに息子を見たけど、不思議な感覚でした」とうれしそうに父親の表情を見せた。
みやこSの
シゲルショウグンを筆頭に、京都で土曜5鞍、日曜5鞍に騎乗する。「復帰週なので制限しましたが、最初から乗せてくれる先生がいて、ありがたいですね」。JRA年間騎乗回数最多記録を保持するベテランが再スタートを切る。(デイリースポーツ・井上達也)