直線で後続を突き放したダイヤモンドノット(右)=撮影・持木克友
「京王杯2歳S・G2」(8日、東京)
ルメールの勢いが止まらない。本レースの騎手最多勝利記録を更新(5勝)した名手にとって、単勝1・8倍のプレッシャーなど皆無。冷静沈着な騎乗で1番人気
ダイヤモンドノットをVへと導き、10月19日の秋華賞から4週連続でJRA重賞制覇を果たした。
3日には船橋のJpn1・JBCクラシックを
ミッキーファイトで制しており、まさに“無双”状態。鮮やかな金色の馬体をソツなくリードし、2番手追走から直線あっさりと抜け出して後続を3馬身突き放した。鞍上は「楽勝でした。坂を上がってからも手応えが良かったです。息が入ってからもう一度、伸びてくれました」と会心の騎乗に笑みを浮かべて、「福永厩舎のおかげ。ベストコンディションでした」とパートナーはもちろん、トレーナーとスタッフへの感謝も忘れなかった。
福永師は24年デイリー杯2歳S(
ランフォーヴァウ)以来、3つ目のJRA重賞を奪取。「ジョッキーがうまくなだめて落ち着かせてくれました。レースも安心して見ていました。思っていたよりも強かったです」と成長ぶりに目を細める。
今後については「結構使ってきているので状態を見てから。無理はさせたくないが、さらに上げていけるようなら朝日杯FS(12月21日・阪神)は当然、視野に入る」と“馬
ファースト”で大舞台を見据える。キャリアを重ねつつ、着実にスキルアップ。人馬ともに、今後も目が離せない。