<京都11R・エリザベス女王杯>直線で加速したレガレイラ(左)がパラディレーヌをかわし1着でゴール(撮影・長嶋 久樹)
◇第50回エリザベス女王杯(2025年11月16日 京都競馬場)
3歳、古馬の牝馬が京都芝2200メートルで覇を競うG1「エリザベス女王杯」は単勝1番人気の
レガレイラが制し、ホープフルS、有馬記念に続く3つ目のG1制覇を飾った。2着は4番人気の
パラディレーヌ、3着には9番人気の
ライラックが入った。
予想通り武豊騎乗の
エリカエクスプレスが逃げる展開。人気の
リンクスティップが中盤で控える中、最終コーナーを回ると外からじっくり後方待機していた
レガレイラが戸崎のムチに好反応で点火。一気に抜け出すと貫禄のゴールとなった。鞍上の戸崎は笑顔で
ガッツポーズ。1番人気の完勝に、京都競馬場は拍手に包まれた。
レース後「1番人気ということで、皆さまの期待に応えられてうれしいです。ホッとしました」と気持ち良さそうに汗を拭った。「毎週毎週、スタッフの方から調子が良いということで…その感じをまたがった瞬間から感じましたし、返し馬も落ち着いてましたし、この馬の良い状態なのかなっていうのは感じました」と手応えを感じて臨んだ一戦。「馬場も内側があまり良くなかったんで、内に閉じ込められないようにだけ気をつけていました。道中も、ずっと手応えも良かったですし、本当にこうリズムを取って行くことができました」と会心のレースを振り返った。そして、最後に「
ベリーベリーホ〜ス!」。再びスタンドから大きな拍手と歓声が沸き起こった。
レガレイラは父
スワーヴリチャード、母ロカ(母の父
ハービンジャー)の血統で通算11戦5勝。騎乗した戸崎はJRA・G1通算14勝目、木村哲也師は同14勝目を挙げた。
▼エリザベス女王杯 1975年にエリザベス2世が来日したことを記念し、76年に創設。当初は3歳牝馬限定戦。96年に古馬にも開放され、3歳牝馬の3冠目として「秋華賞」が創設された。01〜04年に武豊が4連覇。