3日間開催ラストとなる月曜の東京メインは「第30回東京スポーツ杯2歳ステークス」(24日、芝1800メートル)。勝ち馬が後に大きく飛躍している屈指の出世レースだ。ここ10年だけでも、17年
ワグネリアンと昨年
クロワデュノールがダービー制覇、18年
ニシノデイジーが中山大障害2V、19年
コントレイルが牡馬クラシック3冠、20年
ダノンザキッドがホープフルS優勝、21年
イクイノックスがG1を6連勝。実に6頭がこの舞台からG1馬に成長した。
今年も大舞台を目指す素質馬が集結。主役は
ダノンヒストリーだ。初戦の内容が秀逸だった。五分のスタートから先頭に立つと、道中は我慢の利いた走り。直線も脚色は全く衰えず、あっさり後続を振り切った。勝ち時計1分46秒8は昨年、
クロワデュノールがマークした東京芝1800メートルの新馬戦最速タイムに0秒1迫る好時計。22年共同通信杯Vの
ダノンベルーガ、重賞2着6回
ボンドガールの半弟という血統からもポテンシャルの高さは疑いようがない。無敗重賞Vが狙える器だ。
対抗格は
ゾロアストロ。前走サウジアラビア
ロイヤルカップ(東京芝1600メートル)は中団から脚を伸ばすも3着。新潟の未勝利戦を快勝した1800メートルに距離が戻れば、巻き返しも可能だ。切れ味鋭い
パントルナイーフ、母に重賞馬
サラキアを持つ
サレジオも侮れない。