「マイルCS・G1」(23日、京都)
安田記念を制して上半期のマイル王者に輝いた
ジャンタルマンタルが、史上9頭目の同一年春秋制覇を狙う。芝のマイルでは朝日杯FS、NHKマイルCを含めG1を3勝。前走の富士Sで初めて国内のマイルで黒星を喫したが、あくまで“ここ”を見据えた調整だった。悲観する必要はない。牡馬が出走できる芝マイルのJRA・G1完全制覇にも期待がかかる。
ソウルラッシュは昨年の覇者。下り坂を利用してスムーズに
ギアチェンジできる京都を得意にしている。7歳ながら力の衰えはなく、4月のドバイターフでは香港の最強馬
ロマンチックウォリアーを破って海外G1タイトルも手にした。6月の安田記念では決して得意とは言えない東京マイルで3着と好走。ドバイ以来となる2度目のC・デムーロとコンビを組み、史上7頭目となる連覇を狙う。
この2頭に前走の富士Sで土をつけたのが
ガイアフォースだ。春の安田記念でも2着に入っており、本格化した今、G1制覇の最短距離にいる。13日の1週前追い切りでは栗東坂路で4F51秒6-11秒7の好時計をマーク。杉山晴師は「想定通り。間違いなく状態はいい」と最高潮の状態で再び強敵を迎え撃つ。
アスコリピチェーノは国内の芝千六で6戦4勝、2着2回。23年の阪神JFに続き、今年のヴィクトリアMを制して2つめのG1タイトルを手にした。中間は栗東滞在で調整。06、07年に当レースを連覇したダイワメジャーとの父子制覇なるか、注目だ。
昨年のオークス、秋華賞を制した2冠牝馬
チェルヴィニアは、秋華賞後は5戦続けて勝ち星から遠ざかっている現状。新コンビのマーカンドとともに復活を狙う。ハイレベルな毎日王冠を制した
レーベンスティール、前哨戦のスワンSを制した淀巧者の
オフトレイル、2連勝でアイルランドTを制した
ラヴァンダなど好メンバーがそろう。