◆第30回東京スポーツ杯・G2(11月24日、東京競馬場・芝1800メートル)
東京スポーツ杯2歳S・G2で、重賞初制覇を狙う
ゾロアストロ(牡2歳、美浦・宮田敬介厩舎、父
モーリス)が、巻き返しに向けて打てる手を打つ構えだ。前走のサウジアラビアロイヤルCは、スタートがひと息で道中も折り合いを欠き、不完全燃焼な競馬で3着。宮田調教師は「前半リズム良く運びたいのと、少し加速するまで時間がかかるので、1800メートルはいいと思う」と初勝利を挙げた距離に戻る点を、前向きにとらえている。
そして今回は、6月の東京での新馬戦(2着)以来、3戦ぶりにメンコ(覆面)を外すことも検討している。美浦・Wコースでの1週前追い切りは、新コンビのマーカンドを背に5ハロン64秒2―11秒4をマーク。宮田師は「いい時計が出ている割に、人の扶助に対する俊敏性に良化の余地があると思う。集中力の面で試行錯誤しています」と説明。
当週の追い切りで手応えがあれば、レースでも外す考えだ。秘める能力を引き出せれば、素質馬がそろう出世レースでも結果を出せる。(坂)