今週の月曜日は、東京競馬場で東京スポーツ杯2歳ステークス(GII・芝1800m)が行われます。

　東京スポーツ杯2歳Sは暮れのGIや翌年のクラシックの登竜門として、多くの素質馬が出走してくる一戦です。そして、今後のGIで活躍が期待されている馬は、綿密なローテーションが組まれ、無駄なレースには極力出走しないというのも珍しくありません。

　過去10年の東京スポーツ杯2歳Sでは、キャリア2戦以内の馬が8勝2着9回3着9回となっています。特に前走が新馬戦だったキャリア1戦の馬が5勝2着5回3着5回。ハイレベルなメンバーが相手になる東京スポーツ杯2歳Sでは、高い能力だけでなくフレッシュさも好走するためには重要なのかもしれません。

「人気馬を素直に信頼して良いかわからない」、「穴をあけそうな人気薄の馬が知りたい」。そんな時に役立つのが、ケシウマの予想バイブル『パーフェクト消去法』です。過去のデータから導き出した消去法で、あなたの馬券検討をサポートします。

　昨年の東京スポーツ杯2歳Sでは【残った馬】クロワデュノールが優勝し、サトノシャイニングが2着に入線しワンツー決着！ 今年の2歳重賞では中京2歳Sで【注目の穴馬】
として取り上げたキャンディードが6番人気で優勝。2着に【残った馬】のスターアニスが入線するなど結果を残しています！

　今週もケシウマの【残った馬】&【注目の穴馬】にご期待ください！

　ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
キャリア3戦以上で前走3着以下
[0-0-0-13]複勝率0%
該当馬：ストームサンダー、ゾロアストロ、リネンタイリン
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。

　上位人気が予想されるゾロアストロが該当しました。

　過去10年の東京スポーツ杯2歳Sでは、キャリア3戦以上の馬は2勝2着1回3着1回。馬券に絡む可能性はゼロではありませんが、前走の着順には注意が必要です。

　キャリア3戦以上で馬券に絡んだ4頭は、すべて前走で2着以内の結果を残していました。キャリア3戦以上でも前走で連対し、能力の底を見せていない馬であれば、ハイレベルな東京スポーツ杯2歳Sでも好走する可能性は残ります。

　しかし、前走3着以下のキャリア3戦以上の馬には好走例がありません。前走で能力の底を見せてしまっていることに加え、キャリア3戦以上と多くのレース数を使われてフレッシュさを失っていることが苦戦している要因として考えられます。

　該当馬に挙げたゾロアストロはキャリア3戦で前走はサウジアラビアRCで3着。重賞で上位争いに絡んでいますので評価できそうに思えますが、レースを見ると着順ほどの内容ではなかったように思えます。

　レースはスローの上がり勝負で瞬発力が求められる流れで、ゾロアストロはスタートで出遅れて後ろからの競馬。スローペースで後ろから運ぶのは不利になりますので、先行した馬を捕えきれずの3着なら見直し可能と言えます。しかし、ゾロアストロの前走は先行した2着馬を交わせなかったうえに、本馬よりも後ろにいた馬に差されるという平凡な内容。

　展開を考えると2着馬を交わせなかったのは仕方ありませんが、勝ち馬にあっさりと差されてしまいましたし、前走を見ると1着馬との力の差を感じてしまう走り。今回は前回以上にメンバーが揃った印象がありますし、前走以上の結果を期待するのは危険かもしれません。

　人気で大きなリターンにも期待できない馬ですし、少しでも高い期待値を取るならば、本馬を軽視するのが得策になるのではないでしょうか。

　はたして、ケシウマはどんな消去データを提示してくるのか。重賞レースの参考として、公開中の『パーフェクト消去法』を是非お役立てください。