福島記念を制したニシノティアモ(左)(カメラ・荒牧 徹)
◆第61回福島記念・G3(11月22日、福島・芝2000メートル、良)
3歳から9歳の各世代による16頭立てで争われたハンデ重賞は、2番人気でハンデ54キロ、津村明秀騎手騎乗の
ニシノティアモ(牝4歳、美浦・上原佑紀厩舎、父
ドゥラメンテ)が、2番手追走から最後の直線で抜け出し、4連勝で重賞初制覇を飾った。津村騎手と初タッグだった6月の1勝クラスから条件戦3連勝で挑んだ上がり馬の勢いは止まらなかった。牝馬の勝利は23年
ホウオウエミーズ以来の11頭目(1979年の1着同着の2頭含む)。勝ち時計は、1分59秒9。
2着は1番人気の
エコロヴァルツ(アレクシ・プーシャン騎手)、3着は7番人気の
パレハ(鮫島克駿騎手)だった。
津村明秀騎手(
ニシノティアモ=1着)「競馬前までいい雰囲気でいけて、レースプランはある程度流れに乗っていこうと思っていたのですが、スタートしてからなかなかペースが上がらなかったので、それならと思って2番手で運びました。
(直線では)レース展開はすごく楽で折り合っていましたし、手応え十分だったので自信をもっていきました。
(4連勝について)本当にこちらがビックリするくらいの勢いで馬が良くなっていますし、本当に来年、もっと大きいところを狙いたいなと思えるくらいの強さでした。
(2015年以来となる10年ぶりの福島記念制覇に)久しぶりに福島で重賞を勝ててとてもうれしいですし、この馬自身もまだまだ夢が広がるようなレースができたので、人馬ともにこれからも応援してください」